異年齢という群れ
- shiratori51
- 2017年10月25日
- 読了時間: 1分
異年齢児の集団こひつじクラス。
年長児は遊びのまとめ役。
かくれんぼは始まったものの、鬼を上手に決めることができない。
ジャンケンで決めようとはするのだが、鬼が決まるか決まらないか、
中途半端な形の中、鬼が数を数え始め、こどもたちは隠れ始める。
「勝った人が鬼をする?負けた人が鬼をする?」
この一声で遊びが大きく変わった。
なんのためにするじゃんけんかをみんなが理解し、役割がきちんと決まる。
目をつむり数える子、足早にかくれる場所を探す子に分かれてかくれんぼが始まった。
「もういいかい?」「まぁだだよ」
木々の間をこどもたちの声が通り抜けていく。
大人が介入すれば大人が主導権を持った遊びになる。
仲間である年長児からの言葉は、遊びの先輩としての経験を踏まえた言葉。
教えてもらう喜び、知る喜びを味わっていく。
こどもは、こどもの中で育ち合う。
年が上のこどもが、年下のこどもに知っている事を伝え、体験する時を与えてくれる。
体験は確実に次へとつながる実りある経験として、こどもたちの心に残っていく。
教え、教えられる関係は、年齢が異なるからこそ生まれる関わりである。
異年齢の集団ならではの関わりを重ねる日々が続いていく。
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